ARIA

　一昨日くらいに不意にARIAを読みたくなって、昨日読み終わった。

　ARIAはキャラが良くて面白く、作品の穏やかな雰囲気に癒されるような気がして好きだった。風景の描写が巧く、作者の創り出す綺麗な風景が魅力的だ。作者の感性がいいものなのだろう。

　これを読み終わったときは、喪失感というか、映画を見終わった後の余韻が残る感じの強いやつがきた。何ヶ月後の各キャラの近況報告の後、最後は何年後の主人公の様子みたいなのがちょっと出てきて終わるという大円団、割と無難なパターンの終わり方だったが、俺は結構これに弱いらしく、切ないような感じに襲われたのだ。この作品、事件という事件もなく日常が続いてるだけのような感じで、ギャグ漫画ではないから爆笑もないのだが、不思議とつまらないとは思わなかった。むしろもう少し長く見ていたかったくらいだ。キャラの成長の様子が見ていて面白い。ちょっと唐突に終わる感じだったが、そんなに悪くなかった。

　この漫画は結構好みが分かれると思うが、もしこの漫画を手にとる機会があったら読んでみて。好きな人は好きだと思う。